乳房マッサージでわかる事って
こんにちは、季節は春に向かっていますが、結構な雪が降った今日です。
さて、私たち助産師は乳房マッサージで診ているのでしょうか?
ご相談していただく内容には様々ですが、分泌良し悪し、乳汁の質、温度、色、はまず当たり前に診ています。その他、乳房の形状、質感、張り感、しこりの有無、基底部の状態、乳頭の形、かたさ、その皮膚の状態、乳輪乳頚部の硬さや伸展具合、赤ちゃんの吸い方の癖、傷の有無なども診ています。
授乳直後なら残乳があるか、どの程度残しているか、どのぐらいの時間で射乳するか、またその射乳の強さなども診ています。そのことで乳房の使われ方や、元気さなどを感じたりして、もっと使えそうな状態なのかいっぱいいっぱいに使っているなども判断してもいます。分泌量アップにかんしては、お母さんたちそれぞれの感じ方もありますので、哺乳量も参考にしますが、乳房マッサージで元気さの判断が総合的にできまし、2回目以降であれば前回との比較もできると思います。
マッサージの効果は個人差もあります。トラブルの方だと客観的にもしこりを触れなくなっつたり、小さくなったりと分かりやすいと思います。ただしこりの種類によっては、1回で取れないものや、組織の腫れで、炎症のおさまりを待たなくてはいけない種類ありますし、授乳の以前から有ったしこりのようであれば医療機関の受診をお勧めする必要があるのかの判断も重要だと考えています。
後、継続してみさせていただいていると体調や、生理が近そうなどもわかる事があります。
乳房マッサージの必要性については、いろいろな考え方があると思いますが、きちんと研鑽を積んだ施術者の手技であれば、受ける価値は十分にあると私は考えています。
私も独り立ちして11年目になりますが、今でも来てくださるお母さんや赤ちゃんたちから気づかせてもらうことや、学ばせてもらうこともたくさんあります。この仕事、色々に奥が深く、まだまだだなーと感じることも有ります。
乳房マッサージについて書いてみましたが、自分の授乳の状況や、私のおっぱいどんな状態?などありましたらお近くの母乳相談室を訪ねてみてください。意外な気付きや、ちょっとした工夫などが聞けるかも。
私たち乳房ケアをしている開業助産師は、卒乳までの良き伴走者になれたらうれしいですね。